書籍紹介

書評 梶村太市・長谷川京子・吉田容子編著 『離婚後の子どもをどう守るか 「子どもの利益」と「親の利益」』(渡辺義弘)

渡辺義弘先生による、書評 梶村太市・長谷川京子・吉田容子編著『離婚後の子どもをどう守るか 「子どもの利益」と「親の利益」』の紹介です。

全文を読むことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.はじめに

 本書は、同じ編著者が世に問題提起する三部作の完結編である。

 三部作を貫くテーマは、離婚後の子どもの監護をめぐる「子どもの利益」の追求と解明である。

 そして、三冊目の本書は、いよいよ、「子どもの最善の利益」の内実に焦点を絞る。

 本書の特徴は、学問と実務の両面から現実を照射する。それは次の2つの実践を励ます。

 第1は、「離婚後共同親権法則」の立法化が、父母の高葛藤紛争の現実からいかに遊離しているかを世論に訴える実践である。

 第2は、家庭裁判所実務が採用する面会交流原則的実施政策を、具体的紛争の中で苦悩しつつ

比較基準方式に転換を求める監護親たちの実践である。

 以下、本書の内容を章の順序に、私見により紹介し、若干の論評をする。

 

書評の全文はこちらをどうぞ。コンパクトな要約も記載されています。